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学びのサポート塾みかん箱の目指すところに、「楽しさ実感」があります。 勉強がすでに楽しいという子どももいれば、強くアレルギーをもつ子もいます。その原因だって、単なる食わず嫌い、そもそも習慣がない、過去にプライドを傷つけられたなど、数え始めたらきりがありません。 ...
みかん箱では、おたまじゃくしを教材にして春から学習を進めてきました。徐々に成長するおたまじゃくしは、眺めているだけで楽しいものです。
基本は絵日記です。ときどき、シャーレにとって大きさを計ります。子どもたちによれば、全長はおおむね4センチメートル程度。
そこに「8メートル」と書いた低学年の子がいました。「8センチメートルって書きたかったのかな?」「ほんとに8センチメートルかな?」といった支援がありました。
しばしば、実体験のないまま座学だけ進んでいるというケースがあるので、実感をもって数字を扱ってもらうのは大事なことです。
絵を中心に据えて進める子もいます。おたまじゃくしといえばつい先入観で、丸い胴体と細長いしっぽを描いてしまうところを、胴体にある角や模様を一生懸命に再現していました。これはスケッチの技術ですね。スケッチは科学の役に立ちます。
絵日記のほか、カエルの生態を扱った絵本を取り上げました。教科にかかわらず、日本語を読む、書く、話す、聞く力は何より先に身に付けたいものです。それぞれの力に応じて、音読に取り組んだり、質問の答えを調べたり、気付いたことをレポートにまとめたりしました。
こうなると、大人の方も熱を帯びてきます。おたまじゃくしはエラ呼吸で、カエルになったら肺呼吸になると、これまた先入観で思い込んでいたのですが、実際は違うようです。
おたまじゃくしはエラ呼吸と肺呼吸、そして皮膚呼吸を組み合わせているのだとか。その研究論文をソガ直人が見つけてきました。
尽きない興味に、いったいおたまじゃくし研究の第一人者は誰なんだとさらに調べたところ、なんと、北海道教育大学函館校教授・田中邦明先生の論文が見つかりました。サークル時代の顧問の先生です。
というわけで、邦明先生には近々、みかん箱で特別講義をしていただきます。おたまじゃくし熱は燃え上がる一方です。